2003年度(社)鹿児島青年会議所理事長所信
<一番大事なあなたへ> 〜 あなたは我が子を将来鹿児島に住まわせたいですか。〜 この問いに自信を持って「YES」と答えることのできる「魅力あふれるかごしま」の実現に向けて、 市民一人ひとりが邁進するところにJC運動の原点が集約されています。 <最初の一人> 高度経済成長の時代を経てバブル全盛期には、日本経済は「ジャパン アズ ナンバーワン」の賞賛に酔いしれ、 その経済的繁栄は永遠に続くものだと多くの人々が信じていました。 来るべき21世紀は日本にとって一層輝きに満ちた世紀になるのだろうという漫然とした期待が国中を覆っていたのです。 しかし、現実に訪れた21世紀はどうでしょう。「富める国の貧しい人々」と評される日本人、「この国は潰れるのではないか」 と憂慮されるわが国日本、誰がこの現状を予想し得たでしょうか。今になって、我々が謳歌した経済的繁栄は、 必ずしも市民の暮らしの豊かさに直結していなかった事に気づかされています。一方我がまちかごしまも、明治維新、 郷土の先人達が近代日本の礎を築く大活躍をされて以降、その輝きが鈍ってきているようです。 我々青年はそんな時代を生きています。そのような時代に青年は、率先して夢と希望を打ち立て、それを家族、友人、社員、 市民と共有し、さらに実現していく気概を持たねばなりません。日本を、いや、まず足元のかごしまの活気を取り戻すためには、 誰かが行動を起こさねばならないのです。今こそ維新を巻き起こした先輩方の遺伝子を引き継ぐ、 我々鹿児島青年会議所メンバーそれぞれが、行動を起こし、挑戦する「最初の一人」になろうではありませんか。 大きな運動も、うねりも最初は一人から始まるのです。誰か一人が始めなければ何も始まりません。 どこにいるかも分からないリーダーの出現に漠然と期待するのではなく、自らが主となり行動を起こそうではありませんか! <「明るい豊かなまち」とはどんなまち?> 青年会議所は、「明るい豊かなまちづくり」を基本理念としています。 それでは、「明るい豊かなまち」とはどんなまちなのでしょう。 一つ目は、まず「市民が自らのまちに誇りを持てるまち」でありたいと思います。 誇りを持ち得るまちとは、市民がそのまちのアイデンティティ(個性)をしっかりと日常的に認識し、 そのアイデンティティをきちんと意識されたまちづくりが行われ、さらにその個性が魅力的に輝いていなくてはなりません。 そして何より市民自らそのアイデンティティ輝くまちでの生活を楽しまねばなりません。 二つ目は、「市民が自らのまちづくりについて真剣に考え、取り組む気風を持ったまち」です。 日本は、長い間続いた中央集権型の社会に終止符を打ち、地域主権の実現に向けて確実にその歩みを進めています。 しかし、そうは言うもののそれぞれの地域には、任された主権を地域サイドできちんと効果的に発揮していけるのか、 その能力が問われていますし、一方で、地域間競争の激化も予想されます。 そうなると「チイキシュケン」の聞こえの良い掛け声に踊らされるのではなく、我々はその本質を理解した上で、 これまでのような行政まかせの体質を改め、市民が責任を持って自らのまちづくりに関与し、行政と共に協働を図っていくといった、 市民サイドの努力する姿勢や責任感も明るい豊かなまちづくりには欠かせないものであるに違いありません。 市民が自分のまちのアイデンティティを魅力的だと感じ、そこでの生活を楽しむために、市民自らが能動的にまちづくりにコミットする、 そんなまちこそが、冒頭に述べた「我が子に将来住んで欲しいまち」であり、 いわゆる「魅力あふれるかごしま」になりえるのではないかと考えるのです。 <JCの使命 〜より開かれたJCへ〜> JCは、高い志を持った市民の団体です。JCはかごしまのアイデンティティの日常的な確立を目指し、運動を展開致します。 さらにJCは、まちづくり運動を展開していく上で必要なテーマにもとづき、市民の一員として様々な事業を行いながら、 市民主体のまちづくりを啓発します。 まちづくり運動は、JCだけで行えるものではありません。かごしまには、様々なまちづくり団体、NPO、行政、 それに能動的に行動する市民もいます。かごしまのまちづくりをより広く効果的に行うには、彼らとの連携を積極的に模索し、 お互いの相乗効果を引き出し、まちづくりのネットワークを拡大していくことが必要です。 しかし、ネットワークは、簡単にできるものではありません。一緒にものを考え、汗を流し、 事業達成の喜びや感動を分かち合うことによってじっくりと醸成されるものです。 この感動の輪を積み重ねることでネットワークが少しずつ広がりを見せるのだと思います。その意味でネットワーク構築とは、 「信頼関係の創造」と言い換えることもできるのです。くり返しますが、JCだけがまちづくりを達成できる団体ではありません。 JCを含む様々な団体・個人の「まちづくりネットワーク」が多次元的に拡大してはじめて、 かごしまのまちづくりが普遍的に活性化し、市民一人ひとりがわがまちに誇りを持ち、また、 市民がまちづくりに積極的に関わる魅力あふれるまちに変貌していくのだろうと考えます。 Jayceeそれぞれが、JCという組織枠を超え広い視野でまちづくりに貢献する「開かれたJC」をベースに活躍するとき、 まさに魅力あふれるかごしまの実現に大きく貢献する一歩となるのです。 ◇
一年で達成されるまちづくり運動の成果などわずかなものなのかもしれません。だからこそ、
JCは魅力あふれるかごしまを目指し、まちづくりに挑戦するスピリッツを組織的に連綿として引き継いでいかねばなりません。
JCのまちづくりに対する情熱を継続させていくには、JC外部の環境が劇的に変化している中、
環境変化に適応する組織のあり方についても、常に検討を加え続け、時代に合わせて組織も進化させねばならないのです。<Jayceeの使命 〜変革の能動者として〜> JCの最終的な目的は、「社会の開発と個人の開発」です。これまで述べたような「公益を目的とした事業展開=社会開発」 に積極的に取り組むことにより、Jayceeの個人としてのネットワークも拡大し、結果として様々な新たな価値観に遭遇し、 自身の意識改革を余儀なくされる事が多々あります。また、JCはその組織内にも品質の高い研修プログラムを多数抱えています。 事業を通して、また研修を通してJayceeは鍛えられ、地域のリーダーとして人間力を養い、家族、会社、地域、 日本に価値を提供していく使命を帯びています。単なる経済の担い手としてだけでなく、 社会起業家としても我々青年に課せられた責任と期待を自覚し、一人ひとりが自らの人間力開発に邁進致しましょう。 ◇
我々青年が、変革の能動者として、高い志と健全なる危機感をもって、まちづくりに挑戦する事が、魅力的なかごしまを創造し、
次の世代に素晴らしい贈り物を届ける原動力となることを私は確信しています。<さらにあと50年 〜 元気都市かごしまをめざして 〜> (社)鹿児島青年会議所は、来年創立50周年を迎えます。 49年目の今年は、次なる50年のスタートにふさわしい記念事業を計画いたします。これまでの鹿児島JCの運動を踏まえ、 かごしまの市民と共に、かごしまの将来を展望する「記憶に残り、記録に残り、気持ちの良い、開かれた」事業を検討してまいります。 2003年度(社)鹿児島青年会議所は、かごしまの未来を切り拓く力強い原動力となることをお誓い申し上げます。 〜 新日本の再建は我々青年の仕事である 〜
(1949年東京青年商工会議所設立趣意書より) |